お知らせ第13回アガサ・クリスティー賞選考結果発表 (2023/08/10) 第13回アガサ・クリスティー賞の二次選考の結果をお知らせします。早川書房編集部による厳正な審査の結果、下記を最終候補作としました(名前はペンネーム、敬称略)。
なお、二次選考の結果発表が遅れましたことをお詫びします。 『時の睡蓮を摘みに』葉山博子 『限りなく探偵に近い探偵』江戸川雷兎 『2079』菊田将義 『罪の波及』今葷倍正弥 『機工審査官テオ・アルベールと永久機関の夢』小塚原 旬 また、8月4日(金)、早川書房に於いて最終選考会が鴻巣友季子氏、法月綸太郎氏、清水直樹・ミステリマガジン編集長の3名により行なわれ、最終候補作5作の中から『時の睡蓮を摘みに』(葉山博子)を大賞に、『機工審査官テオ・アルベールと永久機関の夢』(小塚原 旬)を優秀賞に選出しました。 第13回アガサ・クリスティー賞 大賞受賞作 『時の睡蓮を摘みに』葉山博子 優秀賞受賞作 『機工審査官テオ・アルベールと永久機関の夢』小塚原 旬 『時の睡蓮を摘みに』あらすじ 1936年、息の詰まる日本社会から逃れた滝口鞠は、父が綿花交易を営む仏領インドシナの首都ハノイへ向かう。ハノイ大学で地理学を学ぶ鞠であったが、外務書記生の植田や、商社マンにしてスパイの紺野らとの関わりにより、非情なる植民地の現実に触れていく。世界大戦の時代に生きる鞠の運命は? 壮大なる歴史ロマン。 著者略歴 葉山博子(はやま・ひろこ)1988年石川県生まれ。 『機工審査官テオ・アルベールと永久機関の夢』あらすじ 1702年、ノイエンブルク公国では多大な利益をもたらす動力――永久機関の開発が呼びかけられた。しかし、高額の褒賞目当てに永久機関をうたう詐欺が横行。機工審査官テオが真贋を見極める。やがて父を詐欺師として罠に嵌め、火刑に追い込んだ黒幕と対峙し…… 著者略歴 小塚原 旬(こづかはら・しゅん)神奈川県大和市出身。埼玉県さいたま市在住。 受賞作は早川書房より刊行予定です。 詳しい選考過程、選評は「ミステリマガジン」2023年11月号(9月25日発売)に掲載いたします。 *審査の詳細についてのお問い合わせには応じられませんのでご承知ください。 |