逢坂冬馬『ブレイクショットの軌跡』直木賞候補に!

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早川書房より2025年3月に刊行いたしました逢坂冬馬ブレイクショットの軌跡 が、第173回直木三十五賞(2025年上半期)候補作に選出されました。移り変わっていくSUV車・ブレイクショットの所有者を通して人間の多様性と不可解さを描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作です。 選考会は7月16日、東京都内で開かれます。

■本書のあらすじ

底が抜けた社会の地獄で、
あなたの夢は何ですか?

 

自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」--移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。人間の多様性と不可解さをテーマに、8つの物語の「軌跡」を奇跡のような構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作。

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■著者紹介

■著者紹介

写真クレジット ©古谷勝

逢坂冬馬 AISAKA TOUMA

1985年、埼玉県生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。2021年、『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞を受賞してデビュー。同書は2022年本屋大賞、第9回高校生直木賞を受賞、第166回直木賞候補となった。2023年には第2長篇『歌われなかった海賊へ』を刊行、第15回山田風太郎賞の候補となった。

■ブレイクショットの軌跡

■ブレイクショットの軌跡