悲劇喜劇2023年5月号──第10回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞
雑誌/ISBN:/発売日:2023/04/07
特集=第十回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞
受賞作『カタブイ、1972』
ハヤカワ「悲劇喜劇」賞は、その年に発表された演劇作品のなかで、
もっとも批評意欲を掻き立てられる作品を表彰する賞です。
今号では選考会の模様や選評を収録するとともに、
受賞作のエーシーオー沖縄と名取事務所共同制作『カタブイ、1972』を掘り下げます。
■第十回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞選考会
杉山弘 辻原登 濱田元子 鹿島茂
■
構造的なドラマの問題 鹿島茂
悲劇喜劇賞 講評 辻原登
生まれるべくして生まれた物語 濱田元子
声にならない声を響かせて 杉山弘
五十年の信頼が生んだ作品 下山久・名取敏行
家族の視点から描く「沖縄」 内藤裕子
『カタブイ、1972』日記メモをみながらの雑感 田代隆秀
夢の一か月半〜東京公演初日まで〜 馬渡亜樹
我した くぬ沖縄 世界に知らさ 当銘由亮
沖縄に生きた女性、ユミを演じて 古謝渚
沖縄との出会い 増田あかね
沖縄の目 山田定世
内藤さんはライバルで同志 横山拓也
誠実につくり、届ける──エーシーオー沖縄の仕事 大堀久美子
はじっこを往け──名取事務所の歩み 内田洋一
「カタブイ」にみる女の戦後と復帰 山城紀子
■エッセイ「沖縄と私」
ショボい方を選ぶ 兼島拓也
沖縄の歴史が問いかけるもの 古川健
青森から沖縄から 畑澤聖悟
●追悼
天国の三谷さんへ 山下悟
●批評
戯曲をリテラルに受け取ること:羽鳥ヨダ嘉郎『リンチ(戯曲)』とその上演 江口正登
●連載
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