第15回アガサ・クリスティー賞決定のお知らせ
7月4日(金)、早川書房に於いて第15回アガサ・クリスティー賞の最終選考会が行なわれました。
鴻巣友季子氏、杉江松恋氏、法月綸太郎氏、清水直樹・ミステリマガジン編集長の4名により選考が行なわれ、『牝牛の海峡―ボスポラス』(川瀬美保)を受賞作に決定いたしました。
第15回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作
『牝牛の海峡―ボスポラス』川瀬美保
あらすじ
自殺した日本人音楽家ヒデミの遺書は、ある人物たちを「犯罪者」として告発していた。左遷により地元に戻ってきたオヌール警部補や、彼の部下で漫画オタクのジャン巡査部長をはじめとするイスタンブール警察の面々は、その謎めいた告発の裏取り捜査を進める。在トルコ日本人コミュニティの複雑な人間関係が浮かびあがり、さらには相次いで発生していた女性転落死事件との恐るべき繫がりが見えはじめたが……。イスタンブール警察のある一日を描く長篇小説。
著者略歴
川瀬美保(かわせ・みほ)
1966年、三重県桑名市生まれ、横浜市在住。聖心女子大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。専門はハプスブルク帝国近代史。訳書に『フランツ・ヨーゼフとハプスブルク帝国』がある。
受賞作は早川書房より11月に単行本で刊行予定です。
詳しい選考過程、選評は「ミステリマガジン」2026年1月号(11月25日発売)に掲載いたします。
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