ハヤカワ新書6月刊ラインナップ紹介『五胡十六国時代』小野 響、『父と息子のスキンケア』高殿 円

書籍
電子書籍

創刊3年目を迎えるハヤカワ新書の最新刊は、2025年6月18日(水)発売予定です。ラインナップと内容をご紹介します。

①『五胡十六国時代 王朝の乱立と権力闘争』小野 響

①『五胡十六国時代 王朝の乱立と権力闘争』小野 響

【内容紹介】
三国時代の後、西晋の統一は瞬く間に崩れ去り、中国は多くの政権が林立する「五胡十六国時代」へと突入した。匈奴きょうどけつ鮮卑せんぴていきょうなどの胡族と、後漢末以来の動乱を経てもなお中原に居住していた漢族が衝突・融和を繰り返し、既存の秩序や常識が更新され、奴隷が皇帝に成り上がりもした激動の時代。304年の匈奴漢の建国から439年の北魏による華北統一までの136年間、人々はなにを求めて戦い、なにを成し得たのか。時代を駆け抜けた英雄たちの事績とともにその実像を活写する。

【著者略歴】小野 響(おの・ひびき)
1990年滋賀県生まれ。電気通信大学大学院情報理工学研究科講師、白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員。専門は後漢魏晋南北朝隋唐史、特に五胡十六国時代。博士(文学)。著書に『後趙史の研究』、『漢とは何か』(共著)、訳書に李憑『北魏平城時代』(共訳)など

②『父と息子のスキンケア』高殿 円

②『父と息子のスキンケア』高殿 円

なぜ日本がスキンケア後進国に!? 「潤い格差」の実態に迫る

【内容紹介】
日本人男性のうち化粧水を使うのはたった2割。おじさんの多くはなぜ「肌を気にすることが恥ずかしい」のか? そしてそんなスキンケア後進国で突然スキンケアに目覚めたアラフィフ男性が一人。夫である。息をするように保湿し脱毛する高校生の息子に影響され、やり方を教わっているのだ。私がいくら言っても聞かなかったのに!? 大手化粧品会社や美容クリニック、社会学の先生、出版社のメンズ社員たちも巻き込み一大リサーチ、広がる「潤い格差」を可視化し解決策を考える令和の美容&家族ルポ!

【著者略歴】高殿 円(たかどの・まどか)
作家。兵庫県生まれ。現代物から歴史物、ファンタジー、ノンフィクションまで卓越したストーリーテリングと多彩な作風で人気を博す。著書に『トッカン 特別国税徴収官』をはじめとする〈トッカン〉シリーズ(早川書房刊)、『グランドシャトー』(第11回大阪ほんま本大賞受賞)、『忘らるる物語』(第23回センス・オブ・ジェンダー賞受賞)など多数。2024年に自主制作で出版したルポエッセイ『98万円で温泉の出る築75年の家を買った』も話題となる。