お知らせノーベル文学賞受賞第一作! カズオ・イシグロ最新長篇 『クララとお日さま』2021年3月刊行! (2020/06/16)急告!!
2020年6月16日22:00
早川書房は、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの最新長篇『クララとお日さま』 (KLARA AND THE SUN, 翻訳:土屋政雄)を2021年3月に発売します。英Faber & Faber社、米Knopf社との世界同時発売となります。 実に6年ぶりとなる新作の主人公はクララという人工フレンド(Artificial Friend)、つまり子供の遊び相手として製造された人工知能搭載ロボットです。ある少女の家に買われていったクララは、献身的に少女に尽くしますが、一家には大きな秘密が……。 2021年秋に著者の来日を予定しています。発売日、来日日程は改めてお知らせいたします。 ■著者プロフィール カズオ・イシグロ/Kazuo Ishiguro 1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育ち、その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。一時はミュージシャンを目指していたが、やがてソーシャルワーカーとして働きながら執筆活動を開始。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の三作目『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いた。ほか長篇に『充たされざる者』(1995)、『わたしたちが孤児だったころ』(2000)、『わたしを離さないで』(2005)、『忘れられた巨人』(2015)、短篇集に『夜想曲集』(2009)がある。2017年にはノーベル文学賞を受賞。同年英王室よりナイトの爵位を授与され、2018年には日本の旭日重光章を受章している。 (C)Hiroshi Hayakawa ■カズオ・イシグロの主要映像化・舞台化作品 「日の名残り」 1993年映画、監督:ジェームズ・アイヴォリー、主演:アンソニー・ホプキンス 「わたしを離さないで」 2010年映画、監督:マーク・ロマネク、主演:キャリー・マリガン 2014年舞台、演出:蜷川幸雄、主演:多部未華子 2016年TBSドラマ、主演:綾瀬はるか 「夜想曲集」 2015年舞台、演出:小川絵梨子、出演:安田成美、東出昌大 「浮世の画家」 2019年NHKドラマ、主演:渡辺謙 「上海の伯爵夫人」 2005年映画、オリジナル脚本:カズオ・イシグロ、監督:ジェームズ・アイヴォリー、主演:レイフ・ファインズ |