SFエンターテインメントの新叢書 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ

創刊の辞

1950年代の終わり、まだ世の中に「空想科学小説」という言葉しかなかった時代に、
早川書房は、「センス・オブ・ワンダー」に満ちた「サイエンス・フィクション」の名作を紹介する
〈ハヤカワ・SF・シリーズ〉をスタートさせました。

 そして21世紀のいま、装いも新たに、〈新☆ハヤカワ・SF・シリーズ〉がスタートします。
長年のSFファンはもちろん、アニメや漫画からSFが好きになった読者まで、
幅広いSF好きが満足できる作品を厳選したこの叢書で、
SFの原点である「センス・オブ・ワンダー」を存分にご堪能ください。


ラインナップ

書影をクリックしてハヤカワ・オンラインの詳細情報ページをごらんください。
刊行前の作品については仮題です。また、刊行予定は変更となる場合があります。

○第1回配本  (2011年12月刊) 
 リヴァイアサン ―クジラと蒸気機関―

Leviathan(2009)
 
 スコット・ウエスターフェルド  Scott Westerfeld
小林美幸/訳 
 1914年、世界はイギリスなど遺伝子操作した獣を動力源とする“ダーウィニスト”と、ドイツなど産業革命以降の機械工学を発展させた“クランカー”の二大勢力が拮抗し、一触即発の状態だった。そしてオーストリア大公夫妻が暗殺されたことを機に、ヨーロッパで世界大戦の幕が上がる……。
 身分を隠し逃亡する大公の息子アレックと、空への憧れから男装し英国海軍航空隊に志願した少女デリン。ふたりの運命を軸に、二律背反のテクノロジーが彩る世界大戦を描きだす冒険エンタテインメント三部作開幕篇。
 ローカス賞・オーリアリス賞受賞。

 スコット・ウエスターフェルドは1963年、テキサス生まれ。『ミッドナイターズ』(東京書籍)、『アグリーズ』(ヴィレッジブックス)など、ヤング・アダルトを数多く手がける。
〈リヴァイアサン〉三部作の予告篇もごらんください! (英語のみ) 



○第2回配本 (2012年2月刊) 
第六ポンプ
Pump Six and Other Stories(2008)
 
パオロ・バチガルピ  Paolo Bacigalupi
中原尚哉・金子 浩/訳
 
化学物質の摂取過剰のため、出生率の低下と痴呆化が進行したニューヨーク。
市の下水ポンプ施設の職員である主人公の視点から、あり得べき近未来社会を描いた
ローカス賞受賞の表題作。石油資源が枯渇し、穀物と筋肉がエネルギー源となっている
アメリカを舞台に、『ねじまき少女』と同設定で描くスタージョン記念賞受賞作「カロリーマン」。
身体を楽器のフルートのように改変された二人の少女を描く「フルーテッド・ガールズ」ほか、
本邦初訳5篇を含む全10篇を収録。
ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞受賞の『ねじまき少女』で
一躍SF界の寵児となった著者の第一短篇集。

 パオロ・バチガルピは1973年、コロラド生まれ。2009年に発表した『ねじまき少女』が高い評価を受け、SF界の寵児となる。著書はほかに Ship Breaker (2010)など。
 


○第3回配本 (2012年4月刊)
サイバラバード・デイズ
Cyberabad Days(2009)

 

イアン・マクドナルド Ian McDonald
下楠昌哉・中村仁美/訳


分離戦争まっただなかのインド。サンジーヴの村にも戦火がおよぶ。
アニメさながらの巨大ロボットの戦いに、子供も大人も大喝采。
ロボット戦士にあこがれて、サンジーヴは都会へと向かうが……「サンジーヴとロボット戦士」、
ダンサーのエシャは、レベル二・九という高い知性を持つAIの外交官A・J・ラオに求婚される。
怖ろしいまでに魅力的な彼に、エシャはすっかり夢中になるが……
AIと人間との結婚が産みだす悲喜劇を描き、ヒューゴー賞、英国SF協会賞を受賞した「ジンの花嫁」など、
猥雑で生命力あふれる近未来のインドを描く連作中短篇7篇を収録。
2010年ディック賞特別賞を受賞。

 イアン・マクドナルドは1960年、英国マンチェスターの生まれ。5歳の時、北アイルランドに移住。大学では心理学を専攻するが中退。1988年に発表した第1長篇『火星夜想曲』でローカス賞を受賞。91年発表の『黎明の王 白昼の女王』でディック賞を受賞。2004年に刊行した本書の姉妹長篇 River of Gods は、英国SF協会賞を受賞している。


SFマガジン【イアン・マクドナルド特集号】もごらんください!

 




○第4回配本 2012年6月
ベヒモス
Behemoth(2010)
 

(写真は原書のものです)
スコット・ウエスターフェルド Scott Westerfeld
小林美幸/訳


ノラ・バーロウ博士を運ぶため、リヴァイアサンはオスマントルコへ旅するが……。アレックとデリンの友情が革命の鍵となるシリーズ第2巻。



○第5回配本 2012年8月
ブラックアウト
Blackout(2010)

コニー・ウィリス Connie Willis
大森 望/訳


続篇『オール・クリア』とともに今年度のヒューゴー/ネビュラ/ローカス賞の長篇部門三冠に輝いた、SF界の女王による“オックスフォード大学史学部”のタイムトラベルもの、待望の最新作。



○第6回配本 2012年10月
量子怪盗
The Quantum Thief(2010)

ハンヌ・ライアニエミ Hannu Rajaniemi
酒井昭伸/訳


フィンランド生まれの新鋭、ライアニエミの第1長篇。ポストヒューマン時代の太陽系を舞台に、名うての盗賊の冒険を描く。



○第7回配本 2012年12月
ゴリアテ
Goliath(2011)
スコット・ウエスターフェルド Scott Westerfeld
小林美幸/訳


かねて英国の同盟者だった日本が参戦を決め、リヴァイアサンは東京を目指すことに。一日も早く戦争を終結させたいアレックの願いはかなうのか? 〈リヴァイアサン〉三部作完結篇。



○第8回配本 2013年2月
エンバシータウン 
Embassytown(2011)

チャイナ・ミエヴィル China Mieville
内田昌之/訳


太陽系から遠く離れた惑星で、人類と異星種族アリエカとの相克を描く、英国SFの旗手ミエヴィルの最新長篇。



○第9回配本 2013年4月
オール・クリア 
All Clear(2010)
コニー・ウィリス Connie Willis
大森 望/訳


2060年、第二次大戦下のイギリスに時間旅行した史学部の学生たちは、ダンケルクの脱出作戦やロンドン大空襲などに巻きこまれてしまうが……『ブラックアウト』に続く2部作完結篇。



○第10回配本 2013年6月
アイランダーズ
Islanders(2011)

クリストファー・プリースト Christopher Priest
古沢嘉通/訳


技巧派で知られるプリーストのライフワーク、《ドリーム・アーキペラゴ》シリーズの最新作。奇妙で幻惑的な島々のエピソードが描かれる。


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