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夏休みの読書にピッタリ!『青い海の宇宙港〔春夏篇〕〔秋冬篇〕』発売中 (2016/08/15)
小学六年生、天羽駆(あもうかける)は、ロケットの発射場、つまり宇宙港がある島、多根島の小学校に、宇宙遊学生として転校してきました。これから一年間を自然いっぱいのこの島で過ごします。
同じ宇宙遊学生の、フランスからの帰国子女、橘(たちばな)ルノートル萌奈美(もなみ)と、北海道から来た本郷周太(ほんごうしゅうた)に、地元の大日向希実(おおひなたのぞみ)がくわわって、宇宙好きの周太の提案で「宇宙探検隊」が結成されます。
インギー鶏と宇宙メダカの世話や、鯉くみや、ウミガメの産卵の手助けなどをしながら、すさまじい音響と光をともなうロケットの打ち上げに驚くうちに、豊かな自然環境と最新科学技術が同居する島で、子どもたちは多くの体験を積んでいきます。
そして、この小学生のグループが、ロケットの打ち上げをめぐって、島じゅうを巻きこんだ一大イベントを展開してゆくのです。
この多根島のモデルはもちろん種子島のことで、宇宙遊学というのも、実際にある「宇宙留学」という制度をもとにしています。
綿密な現地取材のもと、ロケット技術者である野田篤司氏の科学監修を得て、打ち上げに必須のロケット工学や宇宙科学の知識もきちんと押さえられています。
舞台はほんのちょっと先の未来です。自然と科学を軸に、大人社会とのかかわりを経て、大きく成長してゆく子どもたちの様子は、先行きが不透明な昨今にあって、くたびれた体に活力と感動を与えてくれることでしょう。
『夏のロケット』『川の名前』につづく、川端裕人さんの新たなる代表作が誕生しました。
夏休みの読書にどうぞ!