単行本

自由の命運 上 ―国家、社会、そして狭い回廊―

ノーベル経済学賞受賞!

「好奇心を満たすだけでなく、刺激に富む一級の本」
――ジャレド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』でピュリッツァー賞受賞)

「人類史をたどる時空を超えた魅惑的な旅に私たちを誘う。自由に不可欠な構成要素をさがす旅へと。……今日これほど重要な本はない」
――ジョージ・アカロフ(2001年度ノーベル経済学賞受賞)

自由の命運を握る「狭い回廊」とは? 世界的ベストセラー『国家はなぜ衰退するのか』著者の最新作

ポピュリズムの伸張や専制国家の台頭により、世界各地で脅かされている「自由」。この権利を勝ち取り、経済的な繁栄を成し遂げた国々が、人類史上まれなのはなぜか。
繁栄の前提条件となる個人の自由と安全は、強力な国家=「リヴァイアサン」なしにはあり得ない。しかし国家が強くなりすぎれば「専横のリヴァイアサン」(独裁国家)が生まれ、逆に弱すぎれば「不在のリヴァイアサン」(無政府状態)に堕してしまう。専横と不在のふたつのリヴァイアサンに挟まれた「狭い回廊」に入り、国家と社会のせめぎ合いをへて「足枷のリヴァイアサン」を生み出した国だけが、自由と繁栄を維持できるのだ。では、その道筋とは。
内戦下のシリアから、古代ギリシア、建国期のアメリカ合衆国、現代中国まで、古今東西の豊富な歴史研究をもとに、ますます貴重になりつつある自由を保ち、「狭い回廊」内に留まる方策を論じる。世界的ベストセラーとなった前著『国家はなぜ衰退するのか』をしのぐ傑作。
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商品情報

著者
ダロン・アセモグル ジェイムズ・A・ロビンソン
訳者
櫻井 祐子
刊行日
2020/01/23
種類
単行本
日本図書分類/Cコード
0020
判型
46判
ページ数
416
重量
505
商品コード
0005209910
ISBN
9784152099105

著者紹介

  • ダロン・アセモグル

    1967年生まれ、トルコ出身。経済学者。マサチューセッツ工科大学(MIT)インスティテュート・プロフェッサー。専門は政治経済学、経済発展、経済理論など多岐にわたる。著書に『国家はなぜ衰退するのか』『自由の命運』(ジェイムズ・A・ロビンソンとの共著、早川書房刊)2024年に「社会制度が国家の繁栄に与える影響の研究」でサイモン・ジョンソン、ジェイムズ・A・ロビンソンと共同でノーベル経済学賞を受賞。
  • ジェイムズ・A・ロビンソン

    1960年生まれ、イギリス出身。シカゴ大学ハリス・スクール・オブ・パブリック・ポリシーのリチャード・L・ピアソン教授。専門は政治経済学と比較政治学、経済発展と政治発展。ラテンアメリカとアフリカの世界的研究者で、ボツワナ、モーリシャス、シエラレオネなどで研究を行なっている。2024年に「社会制度が国家の繁栄に与える影響の研究」でダロン・アセモグル、サイモン・ジョンソンと共同でノーベル経済学賞を受賞。