ハヤカワ「悲劇喜劇」賞とは
公益財団法人 早川清文学振興財団は株式会社 早川書房との共催で、2013年1月に『ハヤカワ「悲劇喜劇」賞』を創設しました。『ハヤカワ「悲劇喜劇」賞』は選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するものです。毎年1月1日から12月31日までの間に日本で上演された現代演劇が賞の対象で、翌年1月に選考を行い、受賞作を決定します。
主催:公益財団法人 早川清文学振興財団
株式会社 早川書房
第12回 ハヤカワ「悲劇喜劇」賞
選考委員
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杉山 弘
演劇ジャーナリスト
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辻原 登
作家
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矢野誠一
藝能評論家
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濱田元子
毎日新聞論説委員
学芸部編集委員
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有吉玉青
作家・大阪芸術大学教授
撮影/織田桂子
要項
- 発表
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2025年1月開催予定
- 贈賞イベント
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2025年3月開催予定
第11回 ハヤカワ「悲劇喜劇」賞
劇団俳優座「閻魔の王宮」
1990年代。中国は鄧小平による市場経済拡大のもとにビジネスが活況を呈していた。河南省の衛生部職員であるワン・ウェイはアメリカの製薬会社と手を組み、血漿を売るビジネスを起こし農民に対して売血を奨励する。血を売ることで貧困から脱し豊かな生活が送れると農民たちが喜ぶ最中、同じ衛生部職員のチョウ・インインは信じがたい秘密を知る。そして彼女は、職業、家族、祖国に対する想いの中で激しく葛藤していく――。
経済的利益と人の命、選択を迫られた時、私たちはどうするべきか……数十万人に影響を及ぼした中国・河南省H I V集団感染事件を題材にした問題作。