
ハヤカワSFコンテストとは
早川書房はつねにSFのジャンルをリードし、21世紀に入っても、伊藤計劃、円城塔、冲方丁、小川一水、小川哲など新世代の作家を陸続と紹介し、高い評価を得てきました。いまやその活動は日本国内にとどまらず、日本SFの世界への紹介、さまざまなメディアミックス展開を「ハヤカワSF Project」として推し進めています。そのプロジェクトの一環として、世界に通用する新たな才能の発掘と、その作品の全世界への発信を目的とした新人賞が「ハヤカワSFコンテスト」です。中篇から長篇までを対象とし、長さにかかわらずもっとも優れた作品に大賞を与え、受賞作品は小社より単行本及び電子書籍で刊行します。さらに、趣旨に賛同する企業の協力を得て、映画、ゲーム、アニメーションなど多角的なメディアミックス展開を目指します。
第14回 ハヤカワSFコンテスト 応募要項
- 対象
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広義のSF。自作未発表の小説(日本語で書かれたもの)。
※ウェブ上で発表した小説、同人誌などごく少部数の媒体で発表した小説の応募も可。
ただし改稿を加えた上で応募し、選考期間中はウェブ上で閲覧できない状態にすること。
自費出版で刊行した作品の応募は不可。 - 応募資格
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不問
- 枚数
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400字詰原稿用紙換算100~800枚程度(冒頭に原稿用紙5枚以内の梗概を添付)
- 原稿規定
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【WEBからの応募】
形式はPDFのみ。原稿本文のページ設定は、A4サイズ1枚あたり40字×30行の縦書きを厳守。必ずノンブル(ページ番号)を振る。ファイルの頭に作品タイトルを明記した梗概をつけて、本文と一つのファイルにしたうえ、5MB以下でアップロードする。
【紙原稿での応募】
ワープロ原稿の場合は、WEB応募の場合の原稿規定に沿って原稿と梗概を作成し、印字する。原稿用紙に手書きの場合はボールペン/万年筆を使用(鉛筆書きは不可)。いずれの場合も、作品タイトル、住所、氏名(ペンネーム使用のときはかならず本名を併記し、本名・ペンネームともにふりがなを振る)、年齢、職業(学校名、学年)、電話番号、メールアドレス、本文の原稿用紙換算枚数を明記した応募者情報を添付する。
※
生成AIなどの利用も可能だが、使用によって発生する責任はすべて応募者本人が負うものとする。なお、商業出版の経歴がある場合は、応募時のペンネームと別名義であっても応募者情報欄に必ず刊行歴を明記する。
- 応募先
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【WEBからの応募】
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/literaryaward/form.aspx?literaryaward=hayakawasfcon2026
【紙原稿での応募】
〒101-0046
東京都千代田区神田多町2-2 株式会社早川書房「ハヤカワSFコンテスト」係 - 締切
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2026年3月31日(当日消印有効)
- 発表
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2026年4月に評論家による一次選考、6月に早川書房編集部による二次選考を経て、8月に最終選考会を行なう。結果はそれぞれ、小社ホームページ、早川書房「SFマガジン」「ミステリマガジン」で発表。
- 賞
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正賞/賞牌、副賞/100万円
- 贈賞イベント
- 2026年11月開催予定
- 出版
- 大賞は、長篇の場合は小社より単行本として刊行、中篇の場合はSFマガジンに掲載したのち、他の作品も加えて単行本として刊行する。
- 諸権利
- 受賞作および次々作までの出版権、ならびに雑誌掲載権は早川書房に帰属し、出版に際しては規定の使用料が支払われる。文庫化および電子書籍の優先権は主催者が有する。テレビドラマ化、映画・ビデオ化等の映像化権、その他二次的利用に関する権利は早川書房に帰属し、本賞の協力企業に1年間の優先権が与えられる。
- 注意事項
応募原稿は返却いたしません。必要な方はコピーをお取りください。
他の文学賞と重複して投稿した作品は失格といたします。
応募原稿や審査に関するお問い合わせには応じられません。
ご応募いただいた書類等の個人情報は、他の目的には使用いたしません。
ハヤカワ・オンラインにログインした状態で応募を行うと、マイページの文学賞応募履歴に履歴が反映されます。
会員登録前、またはログインせずにご応募いただいた作品につきましては、マイページ上の応募履歴には表示されません。
第13回 ハヤカワSFコンテスト優秀賞
摂氏千度、五万気圧
地球温暖化が深刻化した近未来、宇宙から飛来した正体不明の〈救済者〉は、世界各地に「コクーン」と呼ばれる密閉ドームを残して去った。そこに避難したごく一部の人類以外は、高温と飢えと病で死滅する――数百年後、コクーンの半数と連絡が途絶え、原因究明のため調査隊が出発した。隊員の技術者エリーは住民が全滅したコクーンを調査し、地球の高温環境に適応進化した女系民族〈結晶の民〉によるテロを疑うが……過酷な環境で生き残りを賭ける者たちの罪と復讐を描いた、灼熱地球のポストアポカリプスSF。
第3回 ハヤカワSFコンテスト特別賞
みずうみの満ちるまで
気候変動と戦争に荒れた未来。富裕層は精神を仮想空間に移し永遠の命を得たが、地表で生を脅かされる次世代のために全財産を寄付し、死を選ぶ者もいた。彼らに理想的な最期の時間を提供し、その遺産を難民保護に充てるために設けられた施設〈ヘヴンズガーデン〉。矛盾をはらんだ最後の楽園で、コーディネーターとして寄付者の〈旅立ち〉に寄り添う元難民のエルムは、何を想うのか――