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技術革新と不平等の1000年史 下

過去1000年間、技術革新は労働者にほとんど恩恵をもたらさず、ごく一部の資本家や権力者だけを豊かにする傾向にあった。そして現在、AI技術の急速な進展があらゆる職域に自動化の波をもたらし、雇用の崩壊が叫ばれている。歴史の悲劇が、ここでも繰り返されるのだろうか? だが、常にそうだったわけではない。第二次世界大戦後の数十年間、アメリカをはじめとする工業国は目覚ましい経済成長を遂げ、教育と医療の普及、平均寿命の延伸、労働環境の改善などの厚生は多くの人々に共有されていた。両者を分ける条件とはなにか。テクノロジーの進む方向性を転換させ、社会全体の広範な繁栄を実現するための方策とは。当代随一の経済学者アセモグルがMITでの共同研究の成果を注ぎ込んだ決定的著作。
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商品情報

著者
ダロン・アセモグル サイモン・ジョンソン
訳者
鬼澤 忍 塩原 通緒
刊行日
2023/12/20
種類
電子書籍
商品コード
0000614461

著者紹介

  • ダロン・アセモグル

    1967年生まれ、トルコ出身。経済学者。マサチューセッツ工科大学(MIT)インスティテュート・プロフェッサー。専門は政治経済学、経済発展、経済理論など多岐にわたる。著書に『国家はなぜ衰退するのか』『自由の命運』(ジェイムズ・A・ロビンソンとの共著、早川書房刊)2024年に「社会制度が国家の繁栄に与える影響の研究」でサイモン・ジョンソン、ジェイムズ・A・ロビンソンと共同でノーベル経済学賞を受賞。
  • サイモン・ジョンソン

    1963年生まれ、イギリス出身。経済学者。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院ロナルド・A・カーツ教授。IMF元チーフエコノミスト。専門は金融経済学、政治経済学、経済発展論。著書に『国家対巨大銀行』(ジェームズ・クワックとの共著)など。2024年に「社会制度が国家の繁栄に与える影響の研究」でダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソンと共同でノーベル経済学賞を受賞。