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病の皇帝「がん」に挑む 上

地球全体で、年間700万以上の人命を奪うがん。紀元前の昔から現代まで、人間を苦しめてきた「病の皇帝」の真の姿を、患者、医師の苦闘の歴史をとおして迫真の筆致で明らかにするノンフィクション。ピュリッツァー賞受賞作。
古代エジプトのパピルスにイムホテプはこう記した「この病の治療法はない」。この病を「カルキノス」と呼んだ医聖ヒポクラテスもまた「がんは治療しないほうがよい。そのほうがより長く生きるから」と述べている。人類は4000年にわたって、この怖るべき病気と闘い続けてきた。 外科手術による病巣の切除、X線による放射線療法、抗がん剤と骨髄移植を組み合わせた超大量化学療法、さらに「がんに対する魔法の弾丸」になると期待される分子標的療法……不治の病から治癒可能な病へといたるその治療の歴史と、「がん」をめぐる患者、医師、研究者たちの人間ドラマを見事に描きだした「病の皇帝」がんの伝記。
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商品情報

著者
シッダールタ・ムカジー
訳者
田中 文
刊行日
2013/09/25
種類
電子書籍
商品コード
0000610660

著者紹介

  • シッダールタ・ムカジー

    医師、がん研究者(血液学、腫瘍学)。コロンビア大学医学部准教授。1970年、インドのニューデリー生まれ。スタンフォード大学(生物学専攻)、オックスフォード大学(免疫学専攻)、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。デビュー作『がん-4000年の歴史-』は、ピュリッツァー賞、PEN/E・O・ウィルソン賞、ガーディアン賞など多くの賞を受賞し、《タイム》誌の「オールタイム・ベストノンフィクション」にも選ばれた。