お知らせ
第3回 ハヤカワSFコンテスト受賞作決定! (2015/09/03)
大賞 小川哲(おがわ・さとし)氏 『ユートロニカのこちら側』
佳作 つかいまこと氏 『世界の涯ての夏』
9月3日(木)、早川書房に於いて、第3回ハヤカワSFコンテストの最終選考会が東浩紀氏、小川一水氏、神林長平氏、小社編集部長・塩澤の4名により行なわれ、協議の結果、小川哲氏の『ユートロニカのこちら側』が大賞、つかいまこと氏の『世界の涯ての夏』が佳作に決定いたしました。
日本SFの振興を図る「ハヤカワSF Project」の一環として始めた新人賞です。中篇から長篇までを対象とし、長さに関わらずもっとも優れた作品に大賞を与えます。
受賞者には正賞として賞牌、副賞100万円が贈られ、受賞作は日本国内では小社より単行本及び電子書籍で刊行するとともに、英語、中国語に翻訳し、世界へ向けた電子配信をいたします。
さらに、趣旨に賛同する企業の協力を得て、映画、ゲーム、アニメーションなど多角的なメディアミックス展開を目指します。
贈賞式は11月19日に行ないます。
詳しい選評は「SFマガジン」2015年12月号(10月25日発売)に掲載いたします。
大賞 小川 哲氏『ユートロニカのこちら側』
あらすじ:個人情報をすべて明け渡し、模範的な生活をする事で何不自由ない暮らしが保障される都市アガスティアリゾート。そこに望んで住んだ者、巻き込まれた者、反対する者などさまざまな視点を通し、監視社会によって安全が確保されるユートピアの是非を問いかける。
受賞者紹介:小川 哲(おがわ・さとし)
1986年12月25日生まれ。千葉県千葉市出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程二年在学中。東京都在住。
佳作 つかいまこと氏『世界の涯(は)ての夏』(『世界の涯ての庭』改題)
あらすじ:異次元との接触現象〈涯て〉の出現で侵食される地球。人類はヒトの脳をつないだネットワークを構築することにより、〈涯て〉を解析。その膨張を食い止めようとしていた。
受賞者紹介 つかいまこと
1969年5月1日生まれ。大阪府大阪市出身。関西大学を経て現在会社員。兵庫県在住。