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漢字はこうして始まった ―族徽【ぞくき】の世界―

原初の漢字、「族徽」。そのダイナミズムに満ちたデザインから古代社会の実態と文字の起源を読み解く。

3000年以上前、中国最古の王朝「殷」で発明され、部族固有のシンボルとして青銅器に鋳込まれた原初の漢字、族徽(ぞくき)。きわめて象形性の高いそのデザインには、当時の社会のありさまや宗教観が生き生きと写し取られている。祖王の慰霊のため斬首された殉葬者、天空を雄飛する巨龍、ウマやブタなどの家畜を監視する人々、酒宴を通じて神々と交歓する王侯貴族、軍旗を掲げて敵国へと進軍する兵士たち??謎に包まれた古代社会の実態と文字の起源を、徹底的な分析で鮮やかに解き明かす。
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商品情報

著者
落合 淳思
刊行日
2025/02/19
種類
電子書籍
商品コード
0000614753

著者紹介

  • 落合 淳思

    1974年愛知県生まれ。立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員。専門は甲骨文字、殷代史。博士(文学)。著書に『甲骨文字の読み方』、『殷代史研究』、『殷──中国史最古の王朝』、『甲骨文字辞典』、『漢字の構造──古代中国の社会と文化』、『部首の誕生──漢字がうつす古代中国』ほか多数。