貧困の終焉　―２０２５年までに世界を変える―（ハヤカワ文庫NF）

明石康氏 （元国連事務次長）推薦！
「現代もっとも説得力のある経済学者の一人、ジェフリー・サックスの名著。世界の貧困解決のカギが、最底辺に置かれた６分の１の人々の生活向上にあることを、彼は明晰きわまる理論によって説く」

■内容紹介
「極度の貧困は私たちが生きているあいだになくすことができる」
現在も世界で10億人以上が「貧困の罠」から抜け出せず、１日１ドル未満で生活することを強いられている。しかし適切な支援を行い開発を促せば、貧困は過去のものにすることができる。そしてそのために必要な援助額は、先進各国のGNPの１％にも満たないのだ――。
国際開発の第一人者、ジェフリー・サックスが貧困根絶の具体策を明らかにする世界的ベストセラーの文庫化。
解説／平野克己（アジア経済研究所上席主任調査研究員）

■著者紹介
ジェフリー・サックス　Jeffrey Sachs
コロンビア大学地球研究所所長。潘基文国連事務総長の特別顧問も務める。1980年にハーバード大学で博士号取得。28歳で教授に就任し、20年間ハーバードに所属、同大学国際開発センター所長を務めた。また、南米や東欧の途上国政府、世界銀行ほか各国際機関のアドバイザーを歴任し、2002年から2006年まで途上国支援のための国連ミレニアム・プロジェクトのディレクターを務める。経済学者として世界から貧困を根絶するための活動に一貫して携わり、タイム誌「世界で最も影響力のある100人」に2004年、2005年と連続で選出された。主な著書に、『地球全体を幸福にする経済学』、『世界を救う処方箋』（以上早川書房刊）など。