悲劇喜劇2021年7月号──三好と秋元のことばと未来
雑誌/ISBN:/発売日:2021/06/07
『浮漂』、『冒した者』など、演劇史上に残る名作を残した三好十郎。2021年に入っても、2月の民藝『地熱』や4月に開幕する新国立劇場の『斬られの仙太』など、三好作品の上演が続きます。
その弟子である秋元松代もまた、現代の演劇人の創作意欲をかきたてる劇作家です。9月には、『常陸坊海尊』の演出が記憶に新しい長塚圭史氏によって、KAAT神奈川芸術劇場にて『近松心中物語』が上演されます。
三好が描いた昭和や、秋元が描いた元禄年間が、なぜ令和を生きる私たちの心を強く動かすのでしょうか。
人間の実存に凄みのある筆致で迫った三好、方言の豊かなうねりとリズムを駆使し古典と現代を融合させた秋元。令和を越えて、後世に継承されるであろう二人の劇作家の普遍性と現代性を再考する特集を目指します。
インタビューは栗山民也、田中哲司、鈴木杏、寄稿は長塚圭史、上村聡史、石丸さち子、貝山武久など。
戯曲は2本掲載予定。
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