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受賞作品 > ブルーベリー・ソースの季節
著訳者 > ハ行 > > ホーヴァート, ポリー > ブルーベリー・ソースの季節
著訳者 > マ行 > > 目黒 条 > ブルーベリー・ソースの季節
ジャンル > 文芸 > ブルーベリー・ソースの季節
ジャンル > 児童書 > ブルーベリー・ソースの季節
種類 > 単行本 > ブルーベリー・ソースの季節
 

ブルーベリー・ソースの季節

価格: 1,620 円(税込)
原書名: The Canning Season
ISBN: 9784152500328
刊行日: 2005/05/25
数量: 
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商品詳細

著者 ポリー・ホーヴァート
翻訳 目黒 条
ISBN 9784152500328

 13才のラチェットは、お母さんのヘンリエッタと2人で、フロリダ州ペンサコラのうす暗いアパートにくらしている。夏のある日、そのお母さんが唐突に「あなたは今日メイン州へ行くのよ」とつげる。遠い親戚にあたるふたごの老婆、ティリーとペンペンのところで夏休みをすごせというのだ。強引なヘンリエッタは、とまどっているラチェットをむりやり家からひきずりだし、列車におしこんだ。
 まる2日もの旅のすえ、ラチェットはメイン州にたどりつき、ひどくやせたティリーと、ひどく太ったペンペンの2人にむかえられた。2人がくらすのは、森のなかの古いお屋敷。周囲のぬま地にはブルーベリーのしげみが広がり、クマが出没するという環境に、2人きりでずっと住んでいるのだという。両親が亡くなったティーンエイジャーのころから、ほとんど変わっていないというそのくらしぶりは、あきれるほど前時代的だった。2人は、「ふたごとしていっしょに生まれて、いっしょに育って、いっしょに年老いてきたんだから、予定ではいっしょに死ぬことになっているのよ」と明るくいう。
 内気なラチェットの心をなんとか開かせようと、ティリーとペンペンはかわるがわる、わかいころのエピソードを語って聞かせる。自分の首をちょんぎって自殺したお母さんの話(お父さんに人づきあいを禁止されて退屈し、娯楽をもとめてはなばなしく自殺した)、ティリーがひまつぶしに結婚しようとしたが、結婚式で相手がへんてこな誓いのことばを口にしたのでその場でまわれ右をして帰ってきた話、両親の死後、屋敷のまわりに実るブルーベリーでデザートソースをつくって売り、生計を立てている話、このあたりでゆいいつの医者であるドクター・リチャードソンが、木から落ちて首つり状態になったきこりを助けようと、救急隊が到着するまでかた手をのばしてきこりの体をささえていたら、そのうでが反対より8センチも長くなってしまったという話……うそみたいなほんとうの話の連続に、ラチェットは目をまるくする。
 現実の生活でも、おかしなできごとがいろいろと起こる。屋敷を孤児院とまちがえて、姪をあずけにきた妊婦マディソンは、その子を置いていったりまた引きとりにきたり、気まぐれにくりかえす。ハーパーという14才のその子は、ラチェットとは対照的におしゃべりでざっくばらん。「ネットショッピングで水着をさがしたい」といって、パソコンはおろかテレビもラジオも持っていないティリーとペンペンを困惑させる。町に住む知りあいの中年女性マートルは、くだらない用事でたずねてきては、「その○○をあと10センチ右に動かしたほうがいいわよ」などとくだらないアドバイスばかりをして帰っていく。ヘンリエッタは毎日のように電話をかけてきては、一方的にしゃべって切っていたが、とつぜん、まるで似あわないボーイフレンドを連れてあらわれ、みんなをぼうぜんとさせる。マディソンは町で女の赤ちゃんを生み、「ハーパートゥ」と名づけたという。
 やがて、ブルーベリーがいっせいに熟す時期がやってきた。ブルーベリー・ソースづくりの秘訣は、すべての実が熟した一瞬をのがさず、すばやくつんですばやく煮てすばやくびんにつめること。ペンペンがブルーベリーのしげみをながめて「熟れてる!」とさけんだ瞬間から、ティリー、ペンペン、ハーパー、ラチェットの4人は、怒濤のようなソースづくりの数日間に突入する。そしてびんづめづくりが終わり、夏の終わりがおとずれたとき、ラチェットはある決断をくだすのだった……

 ばかばかしいまでに奇妙奇天烈なエピソードがつぎつぎと披露され、笑いをさそうが、ところどころにほろりとさせるいい話も挿入されており、バランスが取れている。ちょっぴりほろ苦い結末で、読後感もさわやか。いっぷう変わった成長物語として、多くの人に愛されるだろう。 150032

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