定理が生まれる──天才数学者の思索と生活
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「数学者とは、真っ暗な部屋の中で、そこにいないかもしれない猫を探し続ける人のようなものだ」
――チャールズ・ダーウィン
数学者は磨きあげられた自らの業績を語りはしても、それを創りあげるまでの紆余曲折を明かすことはまずない。本書は数学界の頂点であるフィールズ賞を2010年に得た数学者ヴィラーニが、未知の冒険に踏み出そうと決めてから新たな成果を得るまで、すなわちフィールズ賞を彼にもたらす新定理の論文が国際誌にアクセプトされるまでの経緯を率直な「数学者の言葉」で表現した、これまでになくユニークな「天才数学者の告白」である。京都(彼は日本の文化にも造詣がある)、プリンストン、リヨン、ハイデラバードをめぐる遍歴を書き留める断章のなかで、ヴィラーニは旅を共にする同僚と論じあい、メールを通じて共同研究者との議論に火花を散らす。やがて姿をあらわす定理が、彼をいちやく数学界の寵児へと引き上げるのだ。
刊行されるやフランスでベストセラーとなった数学者のエッセイ、満を持して登場。
※フィールズ賞とは?
4年に1度、40歳以下の数学者にのみ与えられる数学界最高の栄誉であり、ノーベル賞に数学部門がないこともあり、数学のノーベル賞とも称される賞。最近ではポアンカレ予想を解決したペレルマンがこの賞を辞退したことで世界的な話題となった。
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