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そして世界に不確定性がもたらされた
ジャンル:ポピュラー・サイエンス ノンフィクション 伝記/評論 雑学/教養 歴史/政治 
シリーズ:
そして世界に不確定性がもたらされた
ハイゼンベルクの物理学革命
Uncertainty
デイヴィッド・リンドリー(著)
阪本 芳久(訳)
ISBN:978-4-15-208864-2 刊行日:2007/10/17
1,890円
1927年、若き物理学者が発表した「不確定性原理」はそれまでの科学を土台から揺さぶった。現代物理の礎となった概念をめぐり科学者たちが繰り広げた人間ドラマを描いた傑作ノンフィクション
科学には限界があり、未来は混沌しかない?
 1927年、若きドイツ人物理学者のハイゼンベルクは、量子力学の根幹をなす「不確定性原理」の考え方を初めて世に送り出した。すなわち、因果律に従い完璧に予測されるものだと考えられていた世界が、偶然と確率と可能性に支配された不正確なものに代わってしまったのである。これはあまりにも革新的な概念だった。当時すでに著名な科学者であったアインシュタインはこの原理を認めようとせず、また、ハイゼンベルクとその師ボーアとの間にも確執が生まれた。科学界だけではなく、文学や哲学にも大きな波紋をよんだ。
 だが、量子論と不確定性の考え方は、ある日突然現われたものではない。浮遊した微粒子がランダムに動くブラウン運動など、19世紀には不規則で統計的な現象の存在が明らかになっていた。また、第一次大戦後、敗戦国の屈辱を味わっていたドイツには、科学者の間にも決定論的な運命を認めたくないという向きが強まっていた。あとはただ一人の若き秀才の登場を待つのみだったのである。
 世界を揺さぶった不確定性の概念と、それをめぐる著名な科学者たちの人間ドラマとをみごとに描き出した、渾身の科学ノンフィクション。
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