オリーヴ・キタリッジの生活
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ピュリッツァー賞受賞作 心ゆさぶるロングセラーがついに文庫化
陰鬱な短篇にも、人と人との絆から生まれたぬくもりがかすかに光っている……私たち自身の感情のように生々しく、また、いとおしく共感できる密やかな悲しみが描かれているのだ。――ワシントン・ポスト紙
読書の純粋な喜びを味わえる。――サンフランシスコ・クロニクル紙
湿っぽくて安い感傷はここにはない。耐えられない人物であっても、理解しようとしなければならないという率直な認識があるだけなのだ。――ニューヨーク・タイムズ紙
まばゆいまでに力強い作品。――USAトゥデイ紙
アメリカ北東部にある小さな港町クロズビー。一見何も起こらない町の暮らしだが、人々の心にはまれに嵐も吹き荒れて、いつまでも癒えない傷痕を残していく――。住人のひとりオリーヴ・キタリッジは、繊細で、気分屋で、傍若無人。その言動が生む波紋は、ときに激しく、ときにひそやかに周囲に広がっていく。
人生の苦しみや喜び、後悔や希望を静かな筆致で描き上げ、ピュリッツァー賞に輝いた連作短篇集。
解説/井上荒野
〈著者略歴〉
1956年にメイン州ポートランドで生まれる。第一長篇『目覚めの季節 エイミーとイザベル』(1998)でオレンジ賞とPEN/フォークナー賞の候補となり、《ロサンゼルス・タイムズ》新人賞および《シカゴ・トリビューン》ハートランド賞を受賞。第二長篇Abide with Me(2006)を経て、2008年に発表した本作は全米批評家協会賞最終候補となり、2009年度ピュリッツァー賞(小説部門)を受賞した。《ニューヨーカー》など多数の雑誌で短篇を発表している。ニューヨーク市在住。 310070
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