〈ウィッチャー〉を小説から! ゲームやドラマで話題のファンタジイの世界へ
ポーランドで最も有名なファンタジー作家とも呼ばれるアンドレイ・サプコフスキ。その代表作〈ウィッチャー〉シリーズは、ゲーム〈ウィッチャー〉シリーズの原作小説として、この存在を知っているかたも多いでしょう。ゲーム〈ウィッチャー〉シリーズは、『ウィッチャー3 ワイルドハント』 までのシリーズ3作が全世界で驚異の累計5000万本を売りあげた話題作。そして、Netflixで配信されているドラマも大きな話題となっています。
ゲームの『ウィッチャー3 ワイルドハント』 までの3作は、小説のシリーズ5作の完結後の世界を舞台としたものです。それなら、小説を楽しむことで〈ウィッチャー〉ワールドへの理解が深まり、さらにゲームを楽しむことができますね! というわけで、小説版の〈ウィッチャー〉シリーズを紹介します。
※ポイント1
『ウィッチャー短篇集1 最後の願い』
は作品内での時間も執筆順も最初期の短篇6篇を集めた、〈ウィッチャー〉シリーズの原点といえる短編集です。ウィッチャーのゲラルト、吟遊詩人ダンディリオン、女魔法使いイェネファーが登場します。
※ポイント2 Netflix製作のドラマ『ウィッチャー』第1シーズンでは、本作に収められた短篇の5作品が映像化されています。
※ポイント3 小説・ゲームの吟遊詩人ダンディリオンは、ドラマではヤスキエル。ダンディリオン(dandelion)は英語でタンポポ、ヤスキエル(Jaskier)はポーランド語でキンポウゲの意味。どちらも通称で、本名は
『ウィッチャーⅤ 湖の貴婦人』
に登場してます。
『ウィッチャー短篇集2 運命の剣』 川野靖子 訳 ハヤカワ文庫FT
※ポイント4 Netflix製作のドラマ「ウィッチャー」第1シーズンでは、本作に収められた短篇のうち2作品が映像化されています。
『ウィッチャーⅠ エルフの血脈』 川野靖子・天沼春樹 訳
※ポイント5 Netflix製作のドラマ「ウィッチャー」第2シーズンは、本作が原作です。
※ポイント6 『ウィッチャー3 ワイルドハント』 のゲーム冒頭のチュートリアル部分で、まだ子どものシリがウィッチャーのゲラルトに訓練を受けていました。小説はそのころからのゲラルト、シリ、イェネファー、トリスらを描いていきます。
『ウィッチャーⅡ 屈辱の刻(とき)』 川野靖子 訳 ハヤカワ文庫FT
強大な力をうちに秘めた少女シリは、その力を制御する術を学ぶ必要があった。シリは女魔術師イェネファーに連れられ、魔法学校のある島へと向かうことに。そこでは世界の運命を決める集会が始まろうとしていた。魔法剣士ゲラルトも島にやってきたが、再会を喜ぶ間もなく、彼らは国王たちや魔法使いたちの陰謀に巻き込まれていく――人気ゲーム〈ウィッチャー〉シリーズを生みだした、話題沸騰のファンタジイ、第二弾!
『ウィッチャーⅢ 炎の洗礼』 川野靖子 訳 ハヤカワ文庫FT
※ポイント7 この巻では、『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』に登場するメーヴ女王の、戦いのさなかの姿を垣間見ることができます。
※ポイント8 ゲラルトが「リヴィアのゲラルト」たる由縁の秘密がこの巻で紹介されています。
※ポイント9 ゲーム「ウィッチャー3」DLC「血塗られた美酒」に登場するレジスが登場します。
『ウィッチャーⅣ ツバメの塔』 川野靖子 訳 ハヤカワ文庫FT
世界が戦いにのまれていくなか、予言された娘シリはニルフガード帝国のはずれでつかのまの自由を味わっていた。だが、魔法使いヴィルゲフォルツと皇帝エムヒルの部下スケレンが残虐な殺し屋や傭兵団を送りこみ、手を組んで彼女を追い詰めていく。そして運命の秋分の日の夜に……。シリの行方を仲間と懸命に捜していた魔法剣士ゲラルトはその夜、彼女の死の予兆に身をふるわせた――話題沸騰のファンタジイ、激動の第四弾
『ウィッチャーⅤ 湖の貴婦人』 川野靖子 訳 ハヤカワ文庫FT
※ポイント10 『ウィッチャーⅤ 湖の貴婦人』 には、ゲーム「ウィッチャー3」DLC「無情なる心」に登場するシャニが登場します(シャニは 『ウィッチャーⅠ エルフの血脈』 にも登場しました)。彼女の登場シーンは必見!
『ウィッチャー 嵐の季節』 川野靖子 訳 ハヤカワ文庫FT(2024年11月18日発売!)
※ポイント11 8冊目のウィッチャー作品となる本書
『ウィッチャー 嵐の季節』
は、作中の時代としては初期に位置する単独長篇。
『ウィッチャー短篇集1 最後の願い』
に収録された短篇「最後の願い」での、ゲラルトと女魔法使いイェネファーの出会いから数年後の出来事です。
※ポイント12 コ ーラル(珊瑚色)の名で知られる魔法使いリタ・ネイドが登場します。
『ウィッチャー短篇集2 運命の剣』
収録作「それ以上のもの」や
、
『ウィッチャーⅠ エルフの血脈』
『ウィッチャーⅤ 湖の貴婦人』
でも言及されていた女魔法使いです。
アンドレイ・サプコフスキ〈ウィッチャー〉シリーズ 既刊
ドラマ『ウィッチャー』予告映像