遺伝子‐親密なる人類史‐ 下
商品詳細
《NYタイムズ》ベストセラー1位&ビル・ゲイツ絶賛の話題作。
世界32カ国で刊行&《ワシントン・ポスト》年間ベストブック
仲野 徹氏 絶賛!
「前作に勝るとも劣らない面白さ!
単なる科学読み物にとどまらず、
社会における『遺伝子』の重要性をも論じている。
われわれの未来を考えるための必読書だ」
「解読」の時代から「編集」の時代へ
――人類と遺伝子の濃密なる歴史の行方は?
遺伝子の組み換えやクローニングなど、急激な研究の進展に危機感を覚えた科学者たちは、1975年に米アシロマに集い、研究のモラトリアム(一時中断)を決めた。だがその解禁後、人間の全遺伝情報を秘めた「ヒトゲノム」の解読競争にクレイグ・ベンターら世界中の科学者と企業がしのぎを削り、2000年にはヒトゲノム解読が発表された。
一方、この解読後、DNA塩基配列の変化によらない後天的な遺伝現象を解明するエピジェネティクス研究が進み、山中伸弥らによるiPS細胞の作製は世界を驚嘆させた。そして今、ジェニファー・ダウドナらが開発した新技術「クリスパー/キャス9」により、人類は自らの設計図を望み通りに書き換えられる「ゲノム編集」の時代を迎えている。
遺伝情報を読むだけでなく、書き換えることができるようになったとき、人間の条件はどう変わるのか? 科学と倫理のせめぎ合いを通して、私たちの現在と未来を照らし出す記念碑的名著。
■著者紹介
シッダールタ・ムカジー Siddhartha Mukherjee
医師、がん研究者(血液学、腫瘍学)。コロンビア大学メディカル・センター准教授を務める。1970年、インドのニューデリー生まれ。スタンフォード大学(生物学専攻)、オックスフォード大学(ローズ奨学生。免疫学専攻)、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。
デビュー作『がん‐4000年の歴史‐』(2010年。邦訳は早川書房刊)は、ピュリッツァー賞、PEN/E・O・ウィルソン賞、ガーディアン賞など多くの賞を受賞し、《タイム》誌の「オールタイム・ベストノンフィクション」にも選ばれた。本書『遺伝子‐親密なる人類史‐』(2016年)も《ニューヨーク・タイムズ》ベストセラー・リストの「ノンフィクション部門」1位を記録し、32カ国に版権が売れている。
■監修者紹介
仲野 徹(なかの・とおる)
大阪大学大学院・医学系研究科教授。1957年大阪生まれ。1981年大阪大学医学部卒業。内科医としての勤務、大阪大学医学部助手、ヨーロッパ分子生物学研究所研究員、京都大学医学部講師、大阪大学微生物病研究所教授をへて現職。専門は、エピジェネティクス、幹細胞学。著書に『こわいもの知らずの病理学講義』、『エピジェネティクス』、『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』など。
■訳者略歴
田中 文(たなか・ふみ)
東北大学医学部卒業。医師、翻訳家。訳書に、ムカジー『がん‐4000年の歴史‐』、カラニシ『いま、希望を語ろう』、オゼキ『あるときの物語』(以上、早川書房)など。
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