悲劇喜劇2017年7月号
商品詳細
悲劇喜劇二〇一七年七月号
特集=アーサー・ミラー
ニューヨークに生まれた、アメリカが誇る演劇界の巨匠 アーサー・ミラー。
『セールスマンの死』『るつぼ』『転落の後に』など、
数々の傑作を生涯にわたって世に送り続けた。
大恐慌時代に幼少期を過ごしたこと、
マリリン・モンローとの結婚など、
その波乱に満ちた生涯が密接に繋がっている。
今年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作『セールスマン』や、
近年のブロードウェイでも上演が続き
いま、再び注目を集めています。
劇作家、小説家、映画脚本家、国際ペンクラブ会長……
様々な顔を持つアーサー・ミラーを、大特集します。
●寄稿
あの世のウイリー・ローマン 谷川俊太郎
父が信じていたこと レベッカ・ミラー
恐るべき『セールスマンの死』 長塚圭史
見えない世界からの声
──アーサー・ミラーの戯曲 長田育恵
『みんな我が子』考
── 一語に集約される無数の悲劇 山田由梨
自分を探す険しい旅
──アーサー・ミラー後期の作品より 黒川陽子
小説家ミラー、円熟の極み 池上冬樹
ミラーのNYに今テヘランはとても近い
──映画『セールスマン』を観て 青山 南
アーサー・ミラーと『荒馬と女』 渡辺祥子
『野生馬狩り』の取材旅行
──『アーサー・ミラー自伝』より レベッカ・ミラー選
アーサー・ミラー 倉橋 健訳
■小説
『荒馬と女』原作短篇小説
『野生馬狩り』 アーサー・ミラー 岡崎凉子訳
アーサー・ミラー年譜 編集部編
●インタビュー
記憶に残る「タイムトラベル」への誘い
──木下順二『子午線の祀り』の新たな挑戦 野村萬斎
●対談
『黒蜥蜴』から挑む新派の未来
喜多村緑郎 河合雪之丞
『他重人格 WHO AM I?』
〜異色ユニットによる、予定調和からの脱却?
福島三郎 舘 そらみ
第四回ハヤカワ『悲劇喜劇』賞
贈賞式・祝賀会レポート
●エッセイ
OFF ― OFF悲劇喜劇 中川晃教
わたしの衣・食・遊・住 三田和代
■戯曲掲載に寄せて
今こそ、怒りをこめてふり返れ
(自由に言葉を語れるうちに)! 水谷八也
演劇的な驚きを力にする 前川知大
■戯曲
『怒りをこめてふり返れ』作=ジョン・オズボーン 翻訳=水谷八也
『天の敵』 前川知大
■演劇時評
河合祥一郎・高野しのぶ(第二回)
『令嬢ジュリー/死の舞踏』(シス・カンパニー)
『ハムレット』(東京芸術劇場)
『白蟻の巣』(新国立劇場)
『城塞』(新国立劇場)
『エレファント・ソング』(名取事務所)
『炎 アンサンディ』(世田谷パブリックシアター)
『私はだれでしょう』(こまつ座)
『わが兄の弟──贋作アントン・チェーホフ傳──』(青年座)
『フェードル』(パソナグループ)
『エレクトラ』(りゅーとぴあ)
『北へんろ』(俳優座)
『Defiled─ディファイルド─』(シーエイティプロデュース)
『アンティゴネ 〜時を超える送り火〜』(SPAC)
『鰤がどーん!』(渡辺源四郎商店)
『ダマスカス While I was waiting』(SPAC)
『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』(東宝)
『紳士のための愛と殺人の手引き』(東宝/ホリプロ)
『ハートスートラ』(ミュージカル座)
■時評
第二十回鶴屋南北戯曲賞、「ふじのくに⇔せかい演劇祭二〇一七」東京プレス発表会
文学座創立八十周年記念祝賀会、第六十一回岸田國士戯曲賞など演劇ニュース
表紙写真:アーサー・ミラー 一九八七年、アメリカ コネチカット州ロックスベリーにて。
Cover photo : (c) Inge Morath / Inge Morath Foundation / Magnum Photos 表紙:早川書房デザイン室
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