クレオパトラ
商品詳細
カエサル、アントニウス、オクタウィアヌ、キケロ、ヘロデ
――古代ローマの巨星たちの心をときに激しくとらえ、ときに震わせた稀代の女王の実像!
史上もっとも有名な女性クレオパトラ7世(紀元前69年〜前30年)。数限りない小説や戯曲、絵画やコミックの題材となってきたこの女王の実像を、われわれはどのくらい知っているだろうか? じつは彼女はギリシア人の血を引いていた? 名高い美貌の実際は? カエサル、アントニウスへの愛は本物だったのか? プルタルコスからシェイクスピア、エリザベス・テイラーにいたる後世の虚飾にまみれ、彼女の真実の姿は、ほとんど顧みられることがなかった。
2000年の時をへて、評伝では右に出る者のないピュリッツァー賞作家が、誤解に満ちたオリエントの妖婦像を一新。たぐいまれな戦略家、かつタフな外交官であり、また愛情深い母として、強国ローマの権力者たちと対峙し、陰謀と戦乱渦巻く時代を駆け抜けた、稀代の女性の素顔を浮かび上がらせる。骨太かつ絢爛に展開する、壮大な歴史絵巻の一大傑作!
■著者紹介
ステイシー・シフ Stacy Schiff
アメリカの作家。作家ナボコフの妻の評伝Vera(Mrs.Vladimir Nabokov)でピュリッツァー賞を受賞。『サン=テグジュペリの生涯』で同賞最終候補。A Great Improvisation: Franklin, France and the Birth of Americaではジョージ・ワシントン図書賞とアンバサダー図書賞を受賞。本書Cleopatra- A Lifeは2010年の刊行後瞬く間に全米ベストセラーとなり、PEN/ジャクリーン・ボグラド・ウェルド賞(評伝部門)を受賞した。グッゲンハイム財団、全米人文科学基金、ニューヨーク公共図書館研究者・作家センターの特別研究員。アメリカ芸術文学アカデミー賞受賞者でもあり、ニューヨーカー、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなど多くの新聞、雑誌に寄稿。ニューヨーク在住。
■監修者略歴
近藤二郎(こんどう・じろう)
早稲田大学文学学術院教授・早稲田大学エジプト学研究所所長。専門はエジプト学、考古学、文化遺産学など。「王家の谷」をはじめ、エジプト各地で発掘と研究に従事。『もののはじまり50話』、『エジプトの考古学』、『ヒエログリフを愉しむ』、『わかってきた星座神話の起源』など著書、監訳書多数。
■訳者略歴
仁木めぐみ(にき・めぐみ)
翻訳家。訳書に、『注文の多い地中海グルメ・クルージング』シャレックほか、『カブール・ビューティー・スクール』ロドリゲス、『悪魔のピクニック』グレスコー、『シシリアン・オデッセイ』プローズ(以上、早川書房刊)、『見て見ぬふりをする社会』ヘファーナン、『ローマ人が歩いた地中海』ペロテットなど多数。
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