渡辺えり子 2──ゲゲゲのげ/瞼の女
商品詳細
いじめられっ子マキオはあのダークヒーロー、鬼太郎とともに、学園に巣食う妖怪退治に挑む。だが〈最後の妖怪〉の正体は思いもよらぬ……岸田戯曲賞受賞作『ゲゲゲのげ』。まだ見ぬ母、海、恋人を求めて夢と現をさまよう青年。彼が出逢った奇妙な面々とは……紀伊國屋演劇賞受賞作『瞼の女』。この世ならぬものたちとの邂逅をつうじて、喪われた魂と絆の再生を描く、禍々しくもリリカルな二篇の鎮魂歌。
■渡辺えり子(現・渡辺えり)
劇作家・演出家・女優・歌手。舞台芸術学院、青俳演出部を経て、1978年に「劇団3○○(さんじゅうまる)」を結成。98年の解散まで、主宰・劇作家・演出家・女優の4役をつとめる。本書収録の『ゲゲゲのげ――逢魔が時に揺れるブランコ』(1982)にて岸田國士戯曲賞、『瞼の女――まだ見ぬ海からの手紙』(1984)の作・演出にて紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。現実と幻想の入り乱れるノスタルジックな世界を描いた独特な作風で多くのファンを魅了している。舞台にとどまらず、映画やテレビでも個性を発揮。83年NHK『おしん』で国民的人気を獲得。96年映画『Shall we ダンス?』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。01年から「劇団宇宙堂」(07年に「オフィス3○○」に改名)主宰。07年〜08年上演のヒット作『りぼん』で劇団の活動休止を宣言した。04年には中村勘三郎の勘九郎として最後の歌舞伎『今昔桃太郎』の作・演出を手掛け大きな話題となった。06年、演劇私塾「渡辺流演劇塾」を開塾。また、関東学院大学客員教授に就任し、若い世代の育成にも精力的に努めている。07年9月に「渡辺えり子」より「渡辺えり」に改名。
0000330019
この商品についてのレビュー