お知らせP・D・ジェイムズ氏死去 (2014/12/01) 現代英国ミステリを代表する巨匠、P・D・ジェイムズ氏が亡くなりました。
英国《ガーディアン》電子版によれば、木曜日(11月27日)朝、オクスフォードの自宅で静かに息を引き取ったといいます。94歳でした。 1920年オクスフォード生まれ。1962年に『女の顔を覆え』で作家デビュー。 同書で初登場した詩人探偵アダム・ダルグリッシュ主任警部(のち警視、警視長に昇進)や、『女には向かない職業』、『皮膚の下の頭蓋骨』で活躍する女性探偵コーデリア・グレイを主人公にした作品などを次々と発表しました。 英国推理作家協会(CWA)のシルヴァー・ダガー賞を、『ナイチンゲールの屍衣』(1971年)、『黒い塔』(1975年)、『死の味』(1986年)で三度にわたって獲得したほか、1987年には同ダイヤモンド・ダガー賞も受賞。さらには、1999年にアメリカ探偵作家クラブ(MWA)の巨匠賞も獲得しています。 2011年にジェーン・オースティンの古典の続篇に挑んだ『高慢と偏見、そして殺人』が最後の作品となりました。 |