《バス=ラグ》と呼ばれる世界で最大の勢力を誇る都市国家ニュー・クロブゾン。この巨大な暗黒都市では、人間が鳥人や両生類人、昆虫型や植物型の知的生命体と共存し、蒸気機関による駆動力と魔術学が共存していた。
大学を辞め、独自の理論の完成を目指し研究を続ける異端の科学者アイザックのもとに、ある日奇妙な客が訪れる。鳥人族〈ガルーダ〉のヤガレクは、自らの住む砂漠を越え、はるばるこの卑しき都市へやって来たのだ。ヤガレクは忌まわしき大罪を犯したため、命にもひとしい翼を奪われていた。その復活を依頼するため、全財産を持ってアイザックのもとを訪れたのだった。
飛翔の研究材料を手広く求めはじめたアイザックは、闇の仲買人から、正体不明の幼虫を手に入れる。そのイモ虫はある特殊な餌のみを食べ、驚くべき速さで成長。そして、成虫となった蛾スレイク・モスが夜空を羽ばたくと、ニュー・クロブソンは未曾有の大災害に見舞われたのだった。モスを解き放ってしまったことから各種勢力から追われる身となるアイザック。そして、翼の復活を唯一の望みとするヤガレクは、再び大空へと飛び立てるのか……
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英国SF/ファンタジイ界、最大の注目作家であるミエヴィルが、持てるすべてを尽くして書き上げたエンターテインメント巨篇。アーサー・C・クラーク賞/英国幻想文学賞受賞作。 |