お知らせノルウェーの怪物的小説『わが闘争 父の死』刊行! (2015/09/18)この長さには必然性がある。雲間から射す光、吹きつける風に、思いも寄らぬ表情を見せる北の大海原のように私たちを魅惑する傑作。 ――小野正嗣氏(作家)推薦! 世界を騒然とさせたノルウェーの怪物的「私小説」、『わが闘争 父の死』がついに刊行されます。 執筆に励むノルウェーの作家カール・オーヴェ・クナウスゴールは、十年前の父の死を回想する。冷たく専制的だった父は、少年時代にも、そしてその後にも、どこか遠い存在だった――。彼の思いは、父の遺体と対面した記憶から、青春時代までさかのぼっていく。 『わが闘争 父の死』は2009年にノルウェーで発表され、ノルウェーの著名な文学賞ブラーゲ賞を受賞しました。著者の思い出や周囲の人々、とりわけ著者自身の家族を赤裸々に描いたことで、その是非について激しい論争が起きもしましたが、批評家からは高い評価を受けました。 ノルウェー国内では、続刊含めて累計60万部を突破しました。人口500万人のノルウェーとしては異例のベストセラーです。また、32か国で刊行が決定しており、英訳版が刊行された際には、『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』のジェフリー・ユージェニデスや、『ホワイト・ティース』のゼイディー・スミスが熱烈な支持を表明しました。 完全に圧倒された。 ――ゼイディー・スミス(作家) 現代における最も意義ある文学的試みかもしれない。 ――ガーディアン紙 日常をとらえようとするシンプルにして驚かされる作品。 ――カーカス・レヴュー誌(特選の★付) すばらしい文章と魅惑的な回想は、この読書経験を報われる闘争とする。 ――パブリッシャーズ・ウィークリー誌 舞台と細部にはなじみがないかもしれないが、クナウスゴールはその特異性を普遍的なものとなしえている。 ――タイムズ紙 今年必読の一冊です。 『わが闘争 父の死』カール・オーヴェ・クナウスゴール、岡本健志・安藤佳子訳 |