野生のネコが、穀物庫のネズミ番として人間の暮らしに入り込んできたのはおよそ１万年前。
動物学者である著者は、そこから現在のようなペットになるまでのびっくりするようなネコの歴史をひもとき、さまざまな実験、観察、最新科学による分析からネコの不思議を解き明かしていきます。
ネコの感覚や住む世界を理解すれば、飼いネコとの関係をもっと良いものに、そして何よりもネコにとって幸せな環境を作ることができるはず。
「ネコにとってのストレスとは？」「どうすれば人なつこいネコになる？」「ネコが飽きないおもちゃとは？」といった実用的なヒントもたくさん紹介されています。
ネコを愛するすべての人に、ぜひお読みいただきたい1冊です。

本書のカバー袖には著者のブラッドショー氏とネコたち、訳者の羽田詩津子氏と愛猫シンバさんが一緒に写った写真が、帯には本書に推薦文をお寄せいただいた養老孟司氏が愛猫まるさんを抱いた写真が掲載されています。
また、表紙と扉に使われているネコのシルエットは、装幀を担当していただいた葛西恵氏のネコ、ヒグマさんのもの。
隅から隅までネコへの愛情にあふれたデザインもお楽しみください。